ヨーロッパイエコオロギ・フタホシコオロギの繁殖
コオロギの繁殖方法は簡単だ。卵を産ませたら隔離して孵化するまで待てば良い。孵化したら粉状の餌と湿らせたティッシュで十分育つ。
必要なもの
- 浅めの容器(フタかラップで密閉できるもの)
- ティッシュたくさん
- 霧吹き
- 気温20℃以上
- 鯉の餌(ドライフードならなんでもよい。うちはカメの餌とドッグフード)
- 幼体用ケース
卵を産ませる
産卵床を作る。コオロギが登れるくらいの浅めの容器―うちはショップでワームを買ったときにもらえるプリンカップを使っています。―にティッシュをたくさん重ねて詰める。(トイレットペーパーで良い)
霧吹きでよく湿らせる。
ティッシュは湿った状態で2センチくらいになるように詰める。
これをコオロギのケージの中に入れておく。コオロギは鳴いていれば成虫なので産卵できる。
おしりに長い管があるのがメスで、その管をトイレットペーパーにぶっさして卵を産む。
産卵床はかじられてボロボロになるが、気にしないで良い。1日1回くらい確認し、乾かないよう適宜霧吹きする。
コオロギが産卵中でも構わず霧吹きします。タイミング見計らうのはめんどい。
孵化させる
3日くらい経ったら産卵床を回収。新しいのを入れても良い。
産卵床は絶対に乾燥しないようにラップをかけて輪ゴムで止めるか、ラップをかけてフタをする。これで孵るまで放置。直射日光はNG。
あとは放置しておけば良い。孵るとカップのなかで黒い点が大量にうごめくのでひと目でわかる。
気温が高ければ1週間、低いと2~3週間ほどかかる。
幼体を育成する
孵化した産卵床の中身(ティッシュ)を幼体用のケースに入れる。カップは洗って再利用しよう。
ティッシュは1週間ほど放置して、気が済んだらトイレに流す。出遅れた幼体がいようが知ったこっちゃない。引きこもりには厳しい。
コオロギの幼体で気をつけることは2点
- 水滴で溺れる
- 粉末餌でないと食べれない
以上に気をつければ、あとは脱走しない容器(密閉はNG)に入れておく。
水分は折りたたんだティッシュに霧吹きしておく。乾いたら新しいのを入れるか、古いのにまた霧吹きすれば良い。
餌はカメのエサやコイのエサを粉砕するか、もともと粉末状のエサを与える。生野菜でも良いのかもしれないが、腐りやすいのでメンテナンスがめんどくさい。
それさえやって放っておけば、勝手に脱皮して大きくなってくる。
いい大きさになったら成虫と混ぜて飼育して良い。小さすぎると成虫に喰われるので注意。
成体の飼い方
うちは特に変わったことはしていない。コオロギ(特にフタホシ)は共食いが激しいのでエサは切らさないようにしている。
エサはカメのエサとドッグフード。試供品でもらって賞味期限がキレたものを消化してもらっている。
成虫は産卵床で水分摂取するので別でなにか水分補給はさせていない。そもそも成虫のコオロギはドライフードだけ放り込んでおけば水無しでも結構生きる。
料理で出た人参の皮などをあげたりもするが、別の虫が寄るので一晩で回収するようにしている。
死骸さえちゃんと回収していれば、ひどい臭いになることは少ない。ケースを丸洗い、のような面倒なメンテナンスは不要である。その代わり、死骸はくっさくなるので、なる早で撤去するように。
卵紙パックを入れるのが一番良いが、なければ新聞紙を丸めて入れたりダンボールを何回か折って入れれば良い。わざわざ卵パックを買うのはアホらしいと思う。